口臭の原因

口臭の原因は様々で、安易な知識や勘違いで口臭対策をしても返って口臭を悪化させる原因にもつながります。
ここでは主な口臭の原因をピックアップしましたので、口臭が気になる方は自分の口臭原因がどれに当てはまるのかを再確認し、正しい口臭対策の参考にしてください。

【食べ物】

これは病気とは違いますので、歯磨きやうがい等で大幅に改善できますが、食べ物による口臭原因の代表とも言えるのはやはり、ニンニク!
ニンニクなどの臭いが強い物は胃の中から呼吸とともに発せられるので、歯磨き等でもなかなか治まらないこともあります。
ブレスケア等で胃の中から臭いを撃退するといいでしょう。

【歯周病】

口臭の原因で多いのがこの歯周病。
歯周病が口臭になるメカニズムが以下。

・歯茎に歯垢が残り歯茎が腫れ出血→血なまぐさくなる
・歯周ポケットに歯垢などの細菌が入り込み発行→腐敗臭
・歯周ポケットが深くなり中で繁殖した細菌の影響で歯茎が腫れる→強い悪臭

口臭の90%以上がこれらが原因で起こっていますので、心当たりのある方は歯周病対策を行いましょう。

【食べカス】

歯磨きが行き届かない、または歯磨きをしない、このようなことから食べカスが虫歯や治療後の詰め物の間に挟まり発酵して口臭が発生。
これらの事が原因で歯周病にもつながります。

【膿栓】

膿栓とは通称「臭玉」とも言われています。
30代を過ぎるとできやすい物で、喉の扁桃腺近くに付着する固形物。(細菌と白血球の死骸の塊)
大きさは1ミリ~数センチと様々ですが、くしゃみと同時に出てくることもあり、くしゃみが臭い方はこの膿栓が原因の場合が多いです。

【口内炎】

口内炎ができる原因にストレスや免疫低下があり、内蔵に疾患がある場合もあります。
また口内炎になると唾液の分泌量も少なくなり、口臭が発生しやすくなります。
「若い頃は口内炎などならなかったのに、最近、頻繁に口内炎になる・・・」という方は免疫低下が心配されますので、十分に注意が必要でしょう。

【口内潰瘍】

口内潰瘍の原因は様々ですが、唾液の分泌量の低下や免疫の低下もあげられます。
見た目的には口内炎のもっと酷い状態ですが、粘膜が炎症しているので独特の臭いが発生します。
唇を誤って噛んでしまったり等以外で口内潰瘍が連続で出来たりする場合は内蔵疾患の疑いもあります。

【入れ歯】

入れ歯にすると口臭が強くなる原因の多くは入れ歯の手入れ不足があげられます。
入れ歯は歯茎部分に食べカスが溜まりやすいので、毎日洗浄は基本で、全く手入れしないというのは論外です。
また部分入れ歯の場合は、入れ歯の隣の健康な歯と入れ歯の間に食べカスが溜まり、健康な歯が虫歯になりやすく、これも口臭の原因になります。

【加齢】

加齢による口臭の原因も様々ですが、多くは腸内環境の老化により腸内に悪玉菌が大量に発生することが考えれれます。
いくら歯磨きをしても口臭がきつい年配の方はこういうケースが多いでしょう。

【出血】

口の中を切ってしまったり、歯槽膿漏による出血なども口臭の原因になります。
出血すると鉄臭い味になりますが、時間が経つと最近が繁殖して独特の悪臭を発します。

【カンジダ】

女性に多い、「カンジダ症」の原因になる細菌は常在菌で免疫低下が原因で異常繁殖します。
元々口の中にもこのカンジタ菌が存在しますが、口の中でカンジダ症が発生すると、白苔と呼ばれる白い塊ができます。
これらの塊が化膿して悪臭を発生させることもあります。

【妊娠】

「妊娠を期に口臭がきつくなった・・・」という女性が多いようですが、主な原因としては以下。
・妊娠中は唾液の分泌用の低下→口内環境が悪化し口臭発生
・妊娠中は食事量が増え、食事回数も多くなりがち→よって食べカスが残り易く口臭が発生
・個人差もありますが、つわりが酷くなると歯磨きをしようとしただけで吐き気→口内環境の悪化から口臭発生

基本的に妊娠中の口臭は生理的な物が多いので、出産後は改善される傾向が殆どです。

【排卵】

女性の生理中(月経時)は女性ホルモンの分泌が少なくなり、唾液の分泌量も少なくなる傾向があるようです。
唾液分泌量の低下から口内環境が悪化し口臭が発生しやすくなります。
生理中は脱水症状になりやすいこともあり、そういった事も原因から唾液の分泌量も減るといえるでしょう。